重度訪問介護の研修は何日かかる?費用は?CILひかりの場合

重度訪問介護の研修は何日かかる?費用は?CILひかりの場合

「重度訪問介護の仕事に興味はあるけれど、研修って何日くらいかかるんだろう。その間のお金はどうなるの?」——未経験から一歩を踏み出す前に気になる、研修の日数・費用・実際の流れを、CILひかりの場合を例にわかりやすく整理しました。

更新:2026/06/06
所要時間:約7分
対象:未経験から重度訪問介護を考えている方

まず結論|重度訪問介護の研修にかかる日数と費用

細かい制度の話に入る前に、いちばん気になる「日数」と「費用」の答えを先にお伝えします。「重度訪問介護の研修」と一口に言っても、実は性格の違う研修が組み合わさっています。未経験からCILひかりで働き始める場合は、大きく分けて次の3つのステップを通ります。

CILひかりの研修ステップ(未経験の場合)

① 重度訪問介護従業者養成研修(国の研修)…約2日
② CILひかり独自の新人研修…約2週間(座学+実技)
③ 同行研修…先輩スタッフと一緒に利用者さん宅へ
このあと現場デビューへと進みます。①の受講料は法人が負担するため、受講するご本人の自己負担はありません。

研修は「3段階」に分けて考えるとわかりやすい

多くの方が研修の日数で迷うのは、「研修」という一つの言葉に、性格の異なるものがまとめて含まれているからです。重度訪問介護に従事するための研修と、現場で困らないための研修は、目的も学ぶ内容も違います。まずはこの3段階を分けてイメージすると、全体像がつかみやすくなります。

「国の研修」と「現場の研修」は目的が違う

国の研修は、重度訪問介護の仕事に就くための「土台」をつくるもの。それに対して、新人研修や同行研修は、その事業所で実際に出会う利用者さんを、安心して支援できるようになるための「現場の準備」です。日数の合計だけを見て身構える必要はありません。多くは入社後の育成プロセスとして、段階的に現場へ慣れていく仕組みになっています。

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ポイント:研修日数は「拘束される長さ」ではなく、「準備にかけてもらえる時間」と読み替えると、不安が少しやわらぎます。


「研修」は1種類じゃない|国の研修と事業所の研修の違い

ここでは、混乱しやすい「国の研修」と「事業所ごとの研修」の違いを整理します。この2つを分けて理解できると、求人ごとに表現が違っても戸惑わなくなります。

国の資格「重度訪問介護従業者養成研修」とは

重度訪問介護の仕事に就くために、まず必要になるのがこの研修です。重度訪問介護は障害者総合支援法にもとづくサービスで、この研修のカリキュラムの基準は厚生労働省が定めています(2026年6月現在)。研修には「基礎課程」「追加課程」、そして上位の「統合課程」があり、学ぶ時間数は課程や、実施する自治体・団体によって幅があります。多くの受講先では、2日間程度のスケジュールで修了できるように組まれています。

統合課程まで修了すると、喀痰吸引(かくたんきゅういん)などの医療的ケアに関する知識も学びます。ただし、実際に医療的ケアを行うには、修了後にあらためて実地研修を受けるなどの手続きが必要です。研修を修了しただけですぐにできるようになるわけではない、という点は知っておくと安心です。

事業所ごとの「新人研修」は別物

国の研修で学ぶのは、いわば全国共通の土台です。一方で、実際にどんな利用者さんを、どんなふうに支援するかは事業所によって変わります。そこを埋めるのが、事業所ごとの新人研修です。CILひかりの場合は約2週間かけて、座学と実技の両面から学びます。具体的にどんな仕事をするのかは、仕事内容のページもあわせてご覧ください。

「資格があれば即現場」ではない理由

養成研修を終えても、いきなり一人で利用者さん宅に向かうことはありません。先輩と一緒に動く同行研修を挟んでから現場に立つのが一般的で、CILひかりも同じ流れです。だからこそ、研修の合計日数は「それだけ準備の時間が用意されている」というサインでもあります。なお、無資格・未経験から働けるのかという点については、資格要件をまとめた記事でくわしく解説しています。


費用は本当に無料?お金まわりで確認しておきたいこと

「資格取得支援」と書いてあっても、結局あとで請求されるのでは——という不安に、お金の面から答えます。確認しておきたい論点は大きく3つです。

研修の受講料は法人負担で、自己負担なし

重度訪問介護従業者養成研修の受講料は、受講先によって異なりますが、おおむね数万円程度かかるのが一般的です。CILひかりではこの費用を法人が負担するため、受講するご本人の自己負担はありません(2026年6月現在)。「資格は取りたいけれど、最初にまとまったお金がかかるのは不安」という方にとって、ここは安心できる材料のひとつだと思います。

見落としがちな「研修期間中の収入」

費用と同じくらい大事なのに、見落とされがちなのが「研修を受けている間、収入はどうなるのか」という点です。CILひかりの新人研修や同行研修は、採用が決まったあとに行う育成のプロセスです。つまり、何週間も無給で見習いをしてから採用される、という仕組みではありません。CILひかりでは、この研修期間中も通常と同様に給与が支給されます。学びながら収入が途切れない安心感は、未経験から新しい仕事に踏み出すうえで大きな支えになるはずです。具体的な給与や手当は募集要項でも確認できます。

「無料でも、辞めたら返金では?」という不安について

無料で資格が取れると聞くと、「途中で辞めたら費用の返還を求められるのでは」と身構える方もいます。こうした条件の有無は事業所によって違うので、気になる場合は面接の場で率直に質問して構いません。むしろ、こうした質問にきちんと答えてくれるかどうかは、その事業所を見極めるひとつの材料にもなります。


CILひかりの研修の流れを、未経験の目線でたどる

ここでは、実際に未経験から入った場合に、どんな順番で何を学ぶのかを具体的に見ていきます。「自分にもできそうか」をイメージしながら読んでみてください。

STEP1|国の資格研修(約2日)

はじめに、重度訪問介護従業者養成研修を受けます。座学が中心で、重度の障害がある方の暮らしや、介護の基本、コミュニケーションの考え方などを学びます。ここで、重度訪問介護の仕事に就くための土台ができあがります。

STEP2|新人研修(約2週間)

続いて、CILひかり独自の新人研修です。約2週間、座学と実技を組み合わせて学びます。内容の一例として、障害のある方が地域で暮らすことの意味を知る学び、障害当事者から直接話を聞く時間、感情のコントロール(アンガーマネジメント)、車椅子で実際に外出してみる体験、腰を痛めにくい体の使い方(ボディメカニクス)、衣服の着脱を支援する実習などがあります。知識だけでなく、体を動かして「やってみる」時間がしっかり用意されているのが特徴です。

STEP3|同行研修から現場デビューへ

新人研修のあとは、先輩のコーディネーターやヘルパーと一緒に利用者さん宅へ向かう同行研修です。いきなり一人で対応するのではなく、実際の現場を見ながら、少しずつ自分でできることを増やしていきます。一人立ちのタイミングは人それぞれで、無理のないペースで進めていきます。

「自分にできるかな」と思っていた人も

建築業界から介護へ転職した北田さんも、もとは介護未経験からのスタートでした。最初は誰もが不安を抱えています。先輩たちがどんなふうにその一歩を踏み出したのかは、スタッフインタビューでも紹介しています。

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ポイント:最初から完璧にできる人はいません。わからないことは、一緒に確認できる体制があります。


研修日数の長さは「大変さ」ではなく「安心の目安」

最後に、研修日数の受け止め方を少しだけ変えてみる提案です。同じ日数でも、見方が変わると、応募へのハードルはずいぶん下がります。

研修が短い=楽、とは限らない

研修日数が少ないほうが早く働けて楽そうに見えるかもしれません。けれども、準備が足りないまま現場に出ると、不安を抱えたまま走り続けることになりがちです。一定の研修日数が確保されているということは、それだけ「いきなり放り出されない」ということでもあります。日数の長さは、覚悟の重さではなく、安心して現場に立てるかどうかの目安として読み替えてみてください。

大事なのは「困ったときに頼れるか」

研修が終わっても、現場では予想していなかったことが起こります。そんなときに相談できる相手がいるかどうかが、長く続けられるかを大きく左右します。CILひかりは1日に担当する利用者さんが1名という働き方で、その方の生活リズムや好みをじっくり理解しながら関わっていきます。一人ひとりとの関係を深めやすい分、困ったことも具体的に相談しやすい環境です。

研修の日数や費用を調べている今の段階で本当に大切なのは、「数字の大小」よりも、「自分が安心して一歩を踏み出せる準備が用意されているか」です。日数も費用も、その準備の一部だと考えると、見え方が少し変わってくるかもしれません。


Q. 未経験でも研修についていけますか?

A. 多くの方が未経験から始めています。国の資格研修、約2週間の新人研修、同行研修と段階を踏んで学び、いきなり一人で現場に出ることはありません。わからないことは先輩と一緒に確認しながら進められます。

Q. 重度訪問介護従業者養成研修の受講料は自己負担ですか?

A. CILひかりでは、この研修の受講料を法人が負担します。受講するご本人の自己負担はありません(2026年6月現在)。

Q. 取得した研修の修了資格は、ほかの事業所でも使えますか?

A. 重度訪問介護従業者養成研修の修了は、特定の事業所だけで通用するものではありません。修了者として、ほかの事業所でも重度訪問介護に従事するための要件を満たしたものとして扱われます。

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