数字で見るCILひかり──スタッフ32名に聞いた「応募の本音」と、私たちの課題

利用者とスタッフが笑顔で過ごすCILひかりの支援の様子

数字で見るCILひかり──スタッフ32名に聞いた「応募の本音」と、私たちの課題

求人の言葉は、どうしても良いことが並びます。だから私たちは、自分たちの採用を数字で確かめることにしました。2026年6月に行ったスタッフへのアンケート。良かった点も、足りなかった点も、そのままお伝えします。

なぜ私たちは、自社アンケートを公開するのか

採用サイトや求人票には、どうしても良い面が先に並びます。それは私たちも同じです。だからこそ、読んでいるあなたが「本当のところはどうなのか」と一歩引いて見ていることも、よく分かっています。このページは、その身構えに正直に応えるために書いています。

「良いことしか書いていない求人」に、あなたが感じている違和感

前の職場で、求人の印象と実際の働き方が違っていた。そんな経験をした方ほど、きれいに整った求人ほど信用しづらいものです。私たちは、その感覚はもっともだと思います。事業所を選ぶうえで本当に役立つのは、良い面だけを並べた言葉ではなく、課題も含めて正直に開示された情報のはずです。

入社3年未満のスタッフ32名に、本音を聞きました

2026年6月、入社3年未満(2023年以降に入社)のスタッフ43名にアンケートをお願いし、32名から回答をいただきました(回答率74%)。「弊社の求人を何で知り、どんな気持ちで応募に至ったのか」を確かめ、採用のあり方を見直すための調査です。以下は、その集計結果です。回答者個人が特定されない形でまとめ、良かった点も改善点も、どちらも公開します。

このページの位置づけ

CILひかりが自分たちで実施したアンケートの集計結果です。一人ひとりの回答は匿名で扱い、個人が特定されない形に整理しています。


応募者は、何を見てCILひかりを選んだのか

まず、応募してくれた人が「何にひかれて」「何で最終的に決めたのか」を見ていきます。ここに、私たちが思っていた以上に正直な傾向が出ました。

入口は「未経験でもできそう」と「仕事内容への興味」

応募理由をたずねたところ(複数回答)、最も多かったのは「仕事内容に興味を持った」で56.3%、続いて「未経験でも応募できると思った」が46.9%、「給与や待遇が希望に合っていた」が43.8%、「人の役に立つ仕事がしたかった」が34.4%でした。介護が初めての方にとって、「未経験でも応募できる」という入口がどれだけ大きいかが、数字にはっきり表れています。

最後の決め手は、仕事内容と勤務条件が”同じ重み”

では、最終的に応募ボタンを押す決め手は何だったのか。1つだけ選んでもらうと、「仕事内容」と「勤務条件(給与・休日・福利厚生など)」がどちらも37.5%で並びました。次いで「職場の雰囲気」が12.5%、「キャリアアップ」が9.4%です。興味を持つきっかけは仕事内容でも、最後の一押しは仕事内容と条件が同じ比重で効いている、ということになります。

応募の最終的な決め手を示す円グラフ。仕事内容と勤務条件がともに37.5%で同率、次いで職場の雰囲気12.5%、キャリアアップ9.4%、資格3.1%。

条件で興味を持ち、理念と人で決める──二段構えの心理

他社の求人と比べていた基準(複数回答)では、「給与」が68.8%で突出し、「勤務形態」46.9%、「勤務地」37.5%、「勤務時間」34.4%と続きました。一方で、応募の理由としては「利用者主体の支援に魅力を感じた」「自立生活支援の理念に共感した」といった声も上位に並びます。つまり、まず条件で土俵に乗り、最後は仕事内容と人で決める。「福祉だから給与は二の次」ではなく、やりがいと条件の両方を見て選んでいるのです。

応募した理由と、他社と比較していた基準を左右に並べた横棒グラフ。応募理由は仕事内容への興味56.3%や理念への共感が上位、他社比較の基準は給与68.8%が突出。
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ポイント:応募者は「やりがい」と「条件」の両方を見ています。だから私たちは、そのどちらも誇張せず正直にお伝えするようにしています。


応募前に、みんなが確かめていたこと

応募を決める前に、求職者がどこで何を確かめていたのか。ここにも明確な傾向がありました。

約7割が、応募前に採用サイトを見ていた

応募する前にホームページやSNSを見たかをたずねると、71.9%が「見た」と回答しました。見た媒体はホームページが91.3%と圧倒的で、Instagramが26.1%。ホームページで正式な情報を確かめ、Instagramで雰囲気をつかむ、という流れが見えてきます。求人媒体で知ったあと、採用サイトで最終確認をして応募する。いまやホームページは、応募を後押しする場になっています。

応募前に採用サイトを見ていた人の割合を示す図。71.9%が応募前にホームページ・SNSを確認し、見た人の47.8%が「見ていなければ応募しなかった」と回答。

見ていたのは給与より「利用者とスタッフの関係性」「職場の雰囲気」

ホームページを見たことが応募につながった理由として多かったのは、給与や条件そのものよりも、「職場の雰囲気や写真」「自立生活支援の理念」「研修・未経験サポート」「利用者とスタッフの関係性」でした。利用者が楽しそうに過ごしている様子や、1日の仕事の流れがイメージできたことが、背中を押していたのです。条件で土俵に乗った人が、最後は「ここで働く自分」を思い描けるかどうかで決めている、とも言えます。

面接で、利用者・当事者本人と直接話せるということ

CILひかりの面接では、当事者であるスタッフや利用者本人と直接話せる機会があります。代表の川﨑自身も、脊髄性筋萎縮症(SMA)の当事者です。「自分に務まるだろうか」という不安を、面接の場で本人と話しながら確かめられる。これは一般的な介護事業所にはあまりない特徴で、実際にこの点を評価する声もありました。現場の空気は、スタッフインタビューでも知っていただけます。


本当の不安は「会社」ではなく「自分」だった

応募を考えている方が抱える不安。その正体が、アンケートからはっきり見えてきました。

「未経験の自分にできるのか」という迷いが、不安の正体だった

応募者が感じていた不安の多くは、会社や待遇への不信ではありませんでした。「障害福祉の仕事が初めて」「利用者支援が自分にできるのか」という、自分自身に向けた迷いが中心だったのです。会社が不安なのではなく、自分にできるかが不安。ホームページを見ずに応募した方の多くも「怖さや不安はなかった」と答えており、迷いの中身は、仕事そのものへの向き合い方にありました。

その不安に、応募から面接までの対応でどう向き合ったか

面接までのやり取りで評価されたのは、「返信が早い」「文面が丁寧」「日程調整が柔軟」「面接前の確認連絡がある」といった点でした。一人ひとりの都合や状況に配慮した対応が、安心につながっていたのです。アンケートでは、応募者の65.6%が「採用されなかった場合の次」も考えていました。多くの方が複数の選択肢を持ちながら動いている。だからこそ、迅速で丁寧なやり取りを大切にしています。建築業界から転職したスタッフのように、まったくの異業種から飛び込んだ人も、現場にはいます。スタッフの転職ストーリーもあわせてご覧ください。


正直に書きます。私たちの課題

ここからは、いただいた改善の声です。良い評価だけでなく、こうした課題があることも、隠さずにお伝えします。

いただいた改善の声

応募から面接までのあいだに、「面接の所要時間を事前に知りたかった」「初出社の駐車場の案内を、もう少し早くほしかった」「求人の条件をもっと明確にしてほしい」といった声をいただきました。連絡が想定より遅れてしまった場面があったことも、率直なご指摘として受け止めています。いただいた声は社内で共有し、改善に取り組んでいます。実際に、以前は記載のなかった募集要項の項目を加えるなど、声をもとに見直しを重ねてきました。

休日と働き方の現状と、改善に取り組んでいること

勤務はシフト制です。前月の25日に、翌月のシフトが1か月分出ます。休日は月8〜10日が目安で、常勤の方は月2回、休みの希望を申請できます。一律の規定を設けていないため、「休みが確実に取れるのか」という不安をお感じになるかもしれません。ここは良く見せようとせず、そのままお伝えします。働き方は人によって幅があり、改善に取り組んでいる途中です。気になる点は、面接や見学の場で遠慮なく確かめてください。

給与の見せ方への戸惑いと、私たちの考え

興味深いことに、「給与が良い分、仕事が大変なのではないか」と、かえって身構えてしまったという声もありました。条件の良さが、不安につながることもあるのです。だから私たちは、数字を大きく見せることはしません。月給273,500円は、所定の時間を勤務すれば得られる、一律の金額です。

課題を隠さないという姿勢

足りない点を自分たちから開示することが、いちばんの誠実だと考えています。完璧な事業所として見せるより、課題ごと知ってもらって選んでほしい。それが私たちの本音です。


数字が示す、私たちの運営の現在地

ここまでの数字を、最後にひとつにまとめます。

「条件で興味を持ち、理念と人で決める」が意味すること

集計を通して見えたのは、CILひかりに人が集まる理由が、給与の高さでも求人媒体の力でもなかった、ということです。応募者が魅力を感じていたのは、利用者主体の支援、当事者が運営しているという文化、スタッフと利用者の関係性、そして応募から面接までの丁寧な対応——つまり「人」でした。1日1名の担当制、完全同性介助、見守りの時間も勤務時間として扱う仕組みといった働き方も、その理念を日々の運営に落とし込んだ結果です。

完璧ではない、でも誠実でありたい

もちろん、課題はあります。休日の取りやすさも、連絡のタイミングも、まだ改善の途中です。それでも数字は、私たちが理念を看板ではなく日々の運営として形にできていることを示してくれました。完璧を装うのではなく、課題ごと開示して改善し続ける。それは、利用者の自己選択・自己決定を支えるという、私たちが大切にしている姿勢そのものでもあります。


あなたの目で、確かめてください

ここまで読んで、少しでも「話を聞いてみたい」と思っていただけたなら、まずは問い合わせや見学からで構いません。「応募するかどうか、まだ決めていない」という段階でも、まったく問題ありません。数字や言葉だけでなく、現場の空気や働くスタッフの様子を、あなた自身の目で確かめてください。仕事内容のページもご用意しています。

まずは、あなたの目で確かめてください

応募を決めていなくても大丈夫です。お電話(099-252-8441)でも、エントリーフォームからでも、お気軽にどうぞ。

「重度障害者が"人"として自分らしく輝ける社会を創造する」

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